法人設立・会社設立のポイント解説【法人・会社設立の流れ】
会社設立の流れとは?
定款への記載内容を考えたら実際に会社の設立手続きに移ります。以下では実際の会社設立の流れについて解説していきます。
1定款の作成
定款記載事項を考えるポイントで掲げた事項に注意をしながら作成をしていきます。
2定款の認証
定款の作成が終わったら、公証役場で公証人に定款のチェック(定款認証)をしてもらいます。その際に、定款認証手数料として5万円がかかります。また、定款には収入印紙を4万円分貼付する必要があります。ただし、専門家に依頼をするとオンライン申請システムを利用し、定款を紙ではなく電子ファイルで作成することができます。電子ファイルで作成すると収入印紙を張る必要がありません。したがって、専門家に依頼することで4万円の収入印紙代を節約することができます。
3資本金の払込み
定款の認証が終わったら、定款で決めた資本金の払込みを行います。払込みの方法は以下の通りです。
・資本金を自分名義の個人口座に振り込む。
・通帳の表紙と1ページ目、上記払い込みをしたページのコピーを取る。
・払込証明書を作成して、上記コピーを綴じる
・上記書類に会社代表印を押して終了です。
4登記申請
資本金の払込み後、2週間以内に法務局へ登記申請をします。申請をした日が会社設立日になります。日を選ぶなどのこだわりがある方は検討しておきましょう。登記申請をしてから審査が行われ、通常7日~10日程で法人の設立が完了します。なお、登記申請には下記の書類を作成し捺印が必要です。
・登記申請書
・定款(認証済みのもの)
・払込があったことを証する書面
・就任承諾書
・資本金の額の計上に関する証明書
・取締役全員の印鑑証明書
・発起人会議事録
・印鑑届出書
・印鑑カード交付申請書
・印鑑証明書、登記事項証明書交付申請書
・収入印紙15万円分
5法人名義口座の開設
法人の設立が完了したら、銀行で法人名義の口座を開設します。銀行によって必要な書類や開設までの期間が違う場合があります。事前に確認しておきましょう。口座が開設できたら、個人名義の口座にある資本金を法人名義の口座に移動します。その後、この資本金を会社経営に使用していく事になります。
6税務署への届出
会社設立が完了したら、税務署などに設立の届出書などを提出していく事になります。届け出に期限があるものもありますので注意してください。ここまでで法人設立手続きに関係する作業は終了です。