キャリアアップ助成金「正社員化コース」⇒「有期→正規」まとめ
キャリアアップ助成金「正社員化コース」⇒「有期→正規」
今回は、、
「正社員化コース」⇒「有期→正規」に
チャレンジする場合に、
何から始めたらよいのか?
何をしなければならないのか?
どのタイミングで行えばよいのか?
“申請から支給されるまでの全体の流れ”
をみていきます。
(案内の24ページ)
以下に記載の順番で行動をし、
最後に支給申請の手続きを経て、
無事、助成金が支給されます。
1.キャリアアップ計画の作成・提出
(転換・直接雇用を実施する日までに提出)
雇用保険適用事業所ごとに「キャリアアップ管理者」を配置するとともに、労働組合等の意見を聴いて「キャリアアップ計画」を作成し、管轄労働局長の確認を受けます
①キャリアアップ管理者を任命
この助成金に取り組む前に、「キャリアアップ管理者」を決めます人数が少ない会社のときは社長や代表者が自らなる場合が多いですが、人事権を有する管理職以上の従業員でも構いません。
②キャリアアップ計画書を作成
③管轄のハローワークにキャリアアップ計画書を提出
④控えの受領
1ヵ月後ほどすると、提出したキャリアアップ計画書に「確認印」が押されたコピーが、郵便で送られてきます。
2.就業規則、労働協約またはこれに準じるものに転換制度を規定
1.キャリアアップ計画提出前に転換制度を規定していた場合でも対象になります。
※ただし、その場合でも「試験等の手続き、対象者の要件、転換実施時期」の規定は必須です。
2.労働基準監督署に改訂後の就業規則を届出る必要があります。
3.10人未満の事業所は労働基準監督署への届け出の代わりに、事業主と労働組合等の労働者代表者の署名及び押印による申立書(例示様式)でも可とします。
①正社員になる前に正社員転換化について規定対象となる従業員の基準・要件、転換試験の実施時期、試験の手続きなど、定められている必要があります
②この時点ではa.正社員転換化の規定を就業規則に盛り込む義務なしb.従業員10人未満の企業は就業規則を労働基準書に届け出る必要なし
③しかし、後回しにするほど余計な時間や経費がでることが多いので、正社員転換制度の規定を早めに就業規則に反映させ、労働基準監督署に届けておくことを推奨します
④就業規則を労働基準監督署に届出ずに進めるときは、申立書の準備が必要になるのでご注意を
3.転換・直接雇用に際し、就業規則等の転換制度に規定した試験等を実施
事前に従業員に周知してから、募集をかけて、正社員転換制度の規定に則して、試験を実施する必要がある。
※要注意!
「2. 就業規則、労働協約またはこれに準じるものに転換制度を規定」 で、
① 正社員転換制度を就業規則に反映してない、
② その就業規則を労働基準監督署に届出してない場合は、、、正社員になる前までに、
①②とも済ませていなければなりません
※労働基準監督署に届出た就業規則を既に有していても、、その中に、正社員転換化制度が謳われていなければ、それもアウトになります。
4.正規雇用等への転換・直接雇用の実施
・ 転換後の雇用契約書や労働条件通知書を対象労働者に交付する必要があります。
・ また、転換後に適用される就業規則等に規定している労働条件/待遇にする必要があります。
・転換後に基本給を5%以上増額する必要があります。
ポイント
今までは、パートや契約社員だったのですから、正社員になるときには、正社員としての労働条件通知書等を対象労働者に交付しなければなりません
それは、就業規則の規定に従った労働条件や福利厚生の待遇でなければなりません
今までの基本給よりも5%以上増額していなければなりません
その計算式は、P20に記載されています
5.転換後6か月分の賃金を支給・支給申請
⇒ 転換後6か月分の賃金を支給した日の翌日から起算して2か月以内に支給申請してください。
※賃金には時間外手当等も含みます。
※就業規則等の規定により、時間外手当を実績に応じ基本給等とは別に翌月等に支給している場合、6か月分の時間外手当が支給される日を賃金を支給した日とします。
(時間外勤務の実績がなく、結果として支給がない場合を含みます。)
ポイント
正社員になってからの、6ヵ月分の賃金が支払われていること基本給以外の賃金がある場合、それらも含めてすべて正しく支払いが完了していること
6ヵ月目の賃金を全て支払った、その翌日から2ヵ月以内が支給申請可能な期間
※要注意!
①対象の従業員が、支給申請をする時点で正社員として在籍している
②決められた様式を使用して申請する
①②ともに受給の必須条件です
6.支給決定
概ね、支給申請から大よそ2ヵ月後くらいに指定の口座に振り込まれます
まとめ
ここまでが、キャリアアップ助成金の中の
「正社員化コース」⇒「有期→正規」の
申請・受給の条件と、進め方の大きな流れになります。
初めての助成金申請のときは
公募要領が分厚すぎる、
読むほどに意味がわからなくなる
申請までの準備が大変すぎる
提出書類が異常に多い … 等々
ハードルが高いと感じると思います。
そして、
いざ取り組んでみたら、
想像していたよりも、、、、、
もっと大変だった
二度とやるものか
のケースも少なくないと思います。
繰り返しになりますが、
「それは、初回だったから」です。
その初回の取り組みで、
申請のための地盤はほぼ築け、
助成金に必要な多くの書類に免疫もできた
実際、助成金以外に
物理的に残ったものがあるはずです。
一旦取り組んでさえしまえば、
かなりの労働環境が整備されrます。
この機会に一念発起して、
是非挑戦してみてください。
万一、
途中で辞退する
審査で落ちる、、、
そんなことがあっても、
助成金への取り組みは、
必ず次につながります。
そこで、
役に立つことが多く、
人気で王道のキャリアアップ助成金で、
助成金デビューをされては如何でしょうか。