【キャリアアップ助成金】キャリアアップ助成金のメリット
キャリアアップ助成金誕生の背景
キャリアアップ助成金の背景には、非正規雇用労働者の割合が増加しているという国家的な課題があると思います。日本経済はバブル経済崩壊後、非正規雇用労働者の割合が増加し続け、平成26年には非正規雇用労働者の雇用全体に占める割合は37.4%と過去最高の水準に達しました。正社員3,278万人に対して、非正規雇用労働者は1,962万人にも及びますが、その内訳は多い順に、パート943万人、アルバイト404万人、契約社員292万人、派遣社員119万人、嘱託社員119万人、その他86万人となっています。非正規雇用労働者は、雇用が不安定でセーフティネットも整っていない、賃金が低い、能力開発の機会が少ないなどの問題が多く、それに対応する形でキャリアアップ助成金が誕生したものと考えられています。
有期実習型訓練~企業側のメリットとは
キャリアアップ助成金の有期実習型訓練を行うことのメリットとは、企業側、求職者側それぞれにあると思いますが、今回は企業側のメリットについて述べたいと思います。
まず第一に国から助成金を貰い、それを人材採用と人材育成に活かせる点です。有期実習型訓練には1時間当800円が支給されるので、それを利用し、採用枠を拡大したり、労働条件を向上したりということが考えられると思います。
第二に、会社として正社員として登用したい人材ニーズにマッチした正規の雇用労働者を育成できる点が挙げられます。有期実習型訓練を通じ訓練生の適正や能力を把握できるので、アンマッチがない正社員登用を行うことも可能となります。
第三に自社の体系だった訓練ノウハウを構築できる点です。結果として自社の人材育成(教える側にまわるベテラン社員も含めて)や研修体制も構築することができるという訳です。
有期実習型訓練~求職者にとってのメリットとは
キャリアアップ助成金の有期実習型訓練のメリットにつき、今回は求職者側から見たメリットを述べていきたいと思います。
当たり前のことですが、制度の主旨から言って、求職者側は自らのキャリア形成ができる点が最大のメリットですね。それは求職者自ら、どのような職業能力を身につければ良いかを理解し、体系的に職業能力を習得することにもつながっていきます。また訓練終了後に訓練を実施した企業において、正規社員へ雇用されるチャンスを与えられる点も大きいと思います。有期社員と比較しやはり安定度は抜群ですから将来的な不安も少なくなり安心して働いていける点は、求職者にとっては最大のメリットと言えるかもしれません。
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