資金繰り悪化の原因②売掛金と在庫の増加
八王子・立川の起業家のパートナー税理士
上田洋平です。
おはようございます。
ここ数日、資金繰りについて、ご説明をさせていただいております。
これまでに資金が不足してしまう主な原因を3つ挙げさせていただきました。
以下の3つです。
1.売上、利益が減少してしまい支払いに回せるだけの入金がない
2.売上、利益は出ているが、売掛金や在庫を抱えてしまっていて資金が寝てしまっている。
3.借入金の返済が過大となっている。
昨日は、1.売上、利益が減少してしまい支払いに回せるだけの入金がないという点についての詳細をご説明させていただきます。
まだお読みになっていない方は、こちらからご覧ください。
本日は、2.売上、利益は出ているが、売掛金や在庫を抱えてしまっていて資金が寝てしまっているという点についてご説明いたします。
売上、利益は出ているが、売掛金や在庫を抱えてしまっていて資金が寝てしまっているような場合は、売掛金の回収を早められないか、在庫を圧縮できないかを検討する必要があります。
売掛金や在庫の量の増加は、資金繰りを悪化させる大きな要因です。
なぜ、悪化の原因となるのでしょうか。
実は、売掛金や在庫は、本来必要のないものなのです。
例えば、現金で販売をしていれば、売上はすぐに現金になります。
したがって、売掛金というものは発生しません。
また、仕入れたものをすぐに販売すれば在庫も溜まることはありません。
仕入れたものがすぐに売れないから在庫になるのです。
このように、本来必要のないものにお金を使っているため、売掛金や在庫が多いと資金繰りが苦しくなってしまうのです。
ただし、ある程度の売掛金や在庫を保持することは、ビジネスを行う上で必要なことです。
しかし、それが原因で資金不足に陥るようでは本末転倒です。
これを解消するためには、得意先と交渉をして売掛金の回収までの期間を短くすることや、在庫を過剰に持たないように受注情報をしっかりと管理することで対応する必要が有ります。
内部の管理体制を見直すだけで、改善の余地があるのでしっかりを見直しを行いましょう。
明日は、3.借入金の返済が課題となっているという点についてご説明いたします。